私を含め多くの人は、「生活」と「人生」の違いを意識することはそんなにないと思います。
しかし、独立開業するとなると、生活の安定ということが非常に重要な問題になります。
夫の独立開業を妻が大反対するのは、生活の安定性が失われるからです。
なかには、今までどおりのお金を家に入れてくれるなら、独立開業でもなんでも自由にしてもいいわと言ってくれる一見物分りの良い妻もいるようですが、これは生活の安定が大前提になっています。
結論からいえば、人生の充実よりも生活の安定を優先するのであれば、独立開業はしないほうが賢明です。
多少辛くても、サラリーマンの地位を捨てるべきではありません。
はじめての独立開業で「失敗するかもしれない」という不安を乗り越えるには、価値観の重点を、生活の安定から人生の充実に移す必要があります。
人生の充実に重点を置いて独立開業した人は、決して途中で投げ出したりはしません。
長時間労働や休みがなかったとしても、苦痛に思うこともありません。
好きでもない仕事を惰性で続けているのではなく、好きなことに専念できているからです。
ビジネスと自分との相性が合っているので、仕事に手ごたえを感じ、充実した毎日を送ることができるのです。
人生の充実のために選んだ最適なビジネスなら、その充実感は今すぐに得ることができます。
しかも、その充実感に際限はありません。
この充実感は、自分が本気でビジネスに取り組めば取り組むほど、確実なものになっていきます。